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June 30, 2012

スティーブ・ジョブズ「Steve Jobs」の知財(5)・・Steve Jobsと有能なクリエータ達

Steve Jobsの創作には、それを支える有能なクリエータ達がいる。Jobsは、有能なクリエーターを集め、彼らの知恵を取り入れ(時に他人のアイデアを自分のアイデアであるかのように振舞ったらしいが)、それらの融合知を形成し、新しい商品を作っていった。クリエーター達がいなければできなかったものであるが、Jobsがいなければできなかったのも事実であろう。
マッキントッシュの創作は、その典型的なものである。マッキントッシュは、ジェフ・ラスキンが立ち上げたコンピュータ開発プロジェクトの開発コードであり、ラスキンの開発コンセプトは、「スクリーンも、キーボードも、コンピュータも一体となった家電のようにシンプルなマシン」であった。この点は、Jobsは参同するが、値段を1000ドルに抑えるため、非力なプロセッサ、モトローラ6809を使おうとするラスキンと対立する。Jobsは、「めちゃくちゃすごい」マシンとしたいため、モトローラの68000の採用を主張した。もう1つ、Jobsは、マウスの採用を主張したが、ラスキンはこれに反対。対立の結果、プロジェクトはラスキンからJobsのもとに移される。
ラスキンは、アップルから去り、その後自身の考えに基づいた製品を、Canonからキャットという名で出すが、あまり売れずに終わった。
マッキントッシュのアイデアは、ラスキン由来、Jobs育成であるが、一方は失販し、他方は成功した。この差がJobs個有の知財創出の考え方に起因すると言えるのではなかろうか。なお、このJobs自身の考え方自体も、先人から学んだものである。

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