スティーブ・ジョブズ「Steve Jobs」の知財(2)
ウォルター・アイザックソン著「Steve Jobs」講談社を正月に読み切る予定で、現在第II巻の後半、iPad(37章)まで読了。第I巻では、Steveは、「とても嫌なやつ」という印象が前面に出ている。読んでいて、気持ちが悪い。一方で、とても人を魅了する面も持っている。好かれ、嫌われの繰り返し。Steveの価値観は、おそらく常識の人達とは大きく違うのであろう。違いが魅力にもなり、嫌われる原因にもなる。
そうそう、今回のテーマ、「Steve Jobs」の知財であるが、ここでいう、知財には、競争優位の源泉となる「知的財産」と、それを保護する「知的財産権」の双方が含まれる。
「アップルを作ったころ、知的財産を生み出せば成功できるとわかったんだ」(第30章p173)、とあるように、Steveが知的財産を意識していたことは確かである。しかし、知的財産権を意識し、それを含む、知財戦略を意識していたとは、到底思われない。アップル、及び、マッキントッシュという商標の紛争で多額の金額を支払うことになることがそれを物語っている。
Steveの中に、いわゆるMBAやMOTの教科書的なフレームワークはないように思える。一見戦略はないようにも思える。戦略をフレームワーク的に考え、突き詰めた結果そうなったのではなく、「そうしたい」から「そうなった(成功した)」ように思えるのだ。
ただ、「そうしたい」という中身は、とても戦略的である。彼の思考の源泉、知財の源泉は、Think different である(第24章)。しかし、そこには、盗むことも含まれる(「偉大な芸術家は盗む」(第8章p165))。盗んだとしても、最終製品は、やはり、違う。剽窃に関しては、まるでピカソのようである。
彼の基本コンセプトは、「シンプル」である。・・「背景にある問題を本当に理解し、エレガントなソリューションを考え出す」のである。(第25章p95)・・製品の本質を理解し、不可欠でない部分を削る・・のである。
続く・・




































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