追悼
昨日、訃報を受け取る。お世話になった、P社のMさんが亡くなつたとのこと。まだ6 7 歳であった。Mさんとの出合いは、26年も前になる。弁理士になって独立開業した私は、まだ30歳の若僧であった。人づてにP社さんに営業に出かけ、そこでお会いしたのがMさんであった。若く、何の実績もない私を取り立ててくれ、以後、知財に関するほとんどの仕事をさせていただいた。私の事務所が発展していくのを我が事のように喜んでくれた。まさに「育てていただいた」のである。
よくMさんとP社の工場に行って、現場を見ながら特許出願の打合せをしたものであった。Mさんはそのお人柄故、現場での人気は高く、そのため、発明インタビューなど現場の協力が必要な作業は、とてもスムーズに行うことができた。
「〇〇さん、調子どう?」「オー、急がしくてたまんねーよ。」「そうかい、大変だね。ところで今度作ったこの装置だけど、何か発明ある?」「発明なんかねーだよ」「苦労したとことか、なんか工夫したとことかあるでしょ」「そうだなあ、ここのところだよな。」「他とどう違うの?」
こんな具合に見事に発明を発堀していく。
思出はつきないが、尊敬すべきMさんを失ったことは寂しい限りである。ご冥福をお祈り致します。




































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