« July 2011 | Main | September 2011 »

August 2011

August 27, 2011

知財経営の第2ステージ

知財経営に興味をもって、東京大学先端科学技術研究センターの知識創造マネジメント専門職育成ユニット「先端知財人材育成オープンスクール第1期」(2002年11月開校)に参加してから、早9年になろうとしている。この間、経済産業省でも知財経営の推進がされてきて、一応の「知財経営のあり方」も出された。(参考、知的財産経営の定着に向けて)。また、日本弁理士会でも委員会を設置し、知財経営のあり方を研究、同時に、知財ビジネスアカデミーを設立し、知財経営指導のできる人材育成を行ってきている。
2002年の頃に比較し、この分野に興味を持つ人材はかなり増えてはいるが、企業活動の現場では、まだまだ、と言う感じである。
また、知財経営と言っても、人により、定義、イメージが異なっており、知的財産権を中心としたマネジメントをイメージして活動している人もいれば、知財=競争優位の源泉たる見えざる価値情報と定義して活動している人もいる。私の場合は後者である。
昨日も、IT企業の社長さんを顧客から紹介された。知財=競争優位の源泉たる見えざる価値情報と定義すると、多くの企業で、そのような知財を有していることが明らかになる。そのような価値情報を経営にどのように活かすか、どのように商品に反映してくか、どのように保護するか、さらに価値あるものにするため、どのような活動が必要か等が見えてくる。
IT企業では、提供するサービスのコンテンツ、サービスを提供するITインフラに知財が集中する。ここをどのようにマネジメントするか。

知財経営コンサルティングをしている仲間が、言うには、最近、知財経営の重要性を訴えると、多くの企業が、「それ大切ですね」とは言うが、もう一つ突っ込んで、「では、貴社は知財担当役員さんいらっしゃいますか?」と問うと、黙ってしまう企業が多いとのこと。知財管理ができている大企業でも、まだまだ本気で知財経営を実践しているところは少ないようである。
いよいよ本気で知財経営に取り組むべき、第2ステージにきていることを実感する。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 10, 2011

青本/工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第18版〕

俗称「青本」と呼ばれる「工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第18版〕」は、知財人にとって必須のアイテム(バイブル)である。受験時代には真っ黒になるまで読み込んだものである。(最近の受験生は読まないらしいが・・・)
知財の仕事をするには、やはり、基礎体力が必要で、地に足ついた仕事をするためには、この本を是非読み込んで欲しいものである。
値段は8400円もするが、特許庁では無償でpdf版を公開している。太っ腹である。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/hourei/kakokai/cikujyoukaisetu.htm

多くの人に読んで欲しいからであろう。

ここ10年間で、知財が脚光を浴びたが、最近耳にすることは、実務をしっかりできる知財人材が欲しいということ。知財実務はとても地道な作業故、目立たないが、地道なところで基礎体力をつけておけば、様々な場面で活躍できること間違いのないことである。
ということで、改めて青本の紹介をさせていただいた。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 02, 2011

与えられたものを大切に

知財経営戦略を簡単に言い換えると、知的財産を含む経営資源の再配分により、優位性をどのように作るかの問題である。とりわけ中小企業の場合は、資源が限られているので、完璧を求めると、ないものねだりで、行き詰まる。そこで、今ある経営資源をどの様に活用するかの知恵が重要となる。また、自社にない資源を外部から上手く導入するスキルも必要となる。
昨今オープンイノベーションが取りざたされるが、中小企業にとっては、必須のアイテムである。与えられたものに感謝し、有効に活用し、時には他人の知恵も借りる。なんだか企業経営というより人生論になりそう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« July 2011 | Main | September 2011 »