« リセット | Main | 知財学会分科会セッション »

April 29, 2011

自分にできること


東日本大震災で、全く書く気がしなくなってしまったブログであったが、一昨日、レーシングドライバーの中野信治さんからメールを頂き、久々に記事を書くことにした。

中野さんからのメールは、次のような出だしであった。

「  大変ご無沙汰しております。お変わりございませんでしょうか?嬉しいご報告です!!
今年6月11日(土)・12日(日)にフランスはルマン・サルテサーキットで行われる世界最高峰のレースの一つ「ルマン24時間耐久レース」に参戦する事が決定いたしました。」

ル・マンに出ることは簡単ではない。膨大な費用もかかる。中野さんも、東日本大震災、原発の問題で心を痛めていたようです。あの大惨事の前で、自分のしていることの意味を考えない人はいないでしょう。

その葛藤の中、中野さんは相当な苦労を積んでル・マン行きを達成した。

「今まで自分自身が持ち続けてきた物事へ対しての価値観をも大きく揺さぶられています。
 (略)
日本がこのような状況にある中で自分自身の夢を追い続ける事がどのような意味を持つのかも
僕の中では大きな葛藤になりました。
そんな葛藤を抱きながらも必死で続けてきたチームとの交渉ですが、その過程では本当に幾つもの奇跡のようなの出会いを頂きました。そして少しずつ開き始めたルマン参戦への道。
 
何年かに一度僕の周りに起きる奇跡のような出来事。自分自身の生き方を問われる中で、
偶然のような必然が数多く起こり始めたここ数ヶ月間でした。
(略)
今年この世界3大レースの一つであるルマン24に参戦する日本人ドライバーは僕一人です。
 世界で戦い続けてきた僕が選ぶ戦いの場は、やはり今も変わらず「世界」です。
 この偉大なるレースに日本人の挑戦を絶えさせてはいけないと思っています。
 今こそ日本・日本人は絶対に負けてはならない。
日本がこのような時だからこそ、この国、日本人は挑戦する事を止めてはならないはずです。
 
・・・今の僕に出来る事。
 
今回のルマンでは、世界の舞台で僕が走る事で、世界中の沢山の人たちが日本という国を、そして日本人を意識してもらえる事を願っております。
 
今回被災された方々に対し、僕一人で何か特別な事が出来るわけでもありません。
 
ただ信じることの意味、信じ続ける事の尊さがほんの少しでも伝わって、その先にはいつか必ず
何か素晴らしい出来事が待っているという事を、今回のこの僕の挑戦を通して少しでも
感じて頂ければ、これほど嬉しい事はありません。
 
レーシングドライバー中野信治に戻れる事に対する感謝の気持ち。
そして2008年のレース後に、必ず戻ると自分に誓っていたあのルマン・サルテサーキットに
再び立てる喜び。
この気持ちを一人でも多くの方たちと共有させて頂けましたら幸甚です。
(略)
レーシングドライバー中野信治として、美しく、最高の走りをするべく全力で戦う事をここに誓うとともに改めまして皆さんに心から感謝の気持ちをお伝えさせて頂きます。」

自分にできること、信じること、感謝すること。おそらく、中野さんにとって最高のレースになると思う。皆さんも是非応援して下さい。


◆中野信治公式サイト
http://www.c-shinji.com/main.html
 
◆中野信治公式ブログ
http://shinji-nakano.arekao.jp/

|

« リセット | Main | 知財学会分科会セッション »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 自分にできること:

« リセット | Main | 知財学会分科会セッション »