多数決からヒット商品は出ない<ガンダム30周年記念講演
昨日、日本外国特派員協会で、機動戦士ガンダムの作者、富野由悠季氏による、「ガンダム30周年にあたって」と題する講演会が開催された。
話は、漫画が教育上は悪とされていた時代に、占領政策で唯一「よし」とされ、学校で見せられたディズニー漫画から始まった。
ディズニーの善し悪しはともかく、それがきっかけで、アニメの世界に興味を持ち、手塚治虫の虫プロに入ることとなった。
氏の話は、とても哲学的であり、ガンダムへの思い入れの深さを感じる。その全体を紹介したいのであるが、ここでは、印象に残ったことだけを紹介したい。
第1・・・CGにより簡単にアニメや映画ができるようになったが、かえって、良い映画が少なくなった。・・・・アニメ制作も同じ。(会場から)インターネット検索だけで記事を書いてしまう記者も増えた。本当の世界は、デジタルだけでは見えない。
第2・・・民主主義、多数決で正義が決まるのか。多数決が正義とは限らない。アニメの世界・・・決して多数決では、ヒット作品は生まれない。
第3・・・スタジオジブリの宮崎駿氏は、物語作家であるが、自分は作家ではなく、作ったのはコンセプトだけである。・・・故に、宮崎氏はアカデミー賞はとれた。しかし、自分の作品は物語ではないから、終わっていない。物語は完結した段階で過去のものになるが、ガンダムはコンセプトだけだからまだ終わっていない。・・それが30年続いた理由? といった趣旨。
これらは、知財の世界にも大いに関係があるのではなかろうか。デジタルだけで語ってはいけない。多数決ではなく、個のオリジナリティ。コンセプトが大切。
いやはや、楽しい講演会でした。ちなみに、講演は同時通訳で、外国人記者に伝えられました。
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