神谷利徳<建築デザイナー
本日の、フジテレビ「新報道2001」で建築デザイナーの神谷利徳氏が紹介されていた。
氏がデザインする店舗は、お客が絶えないという。氏のデザインが、というより、氏が、依頼人である店のオーナーの気持ちをデザインを通じてきっちりと伝えるからである。「デザイナーはデザインを殺したほうがいい。」とのことは、それを象徴している。
氏は、デザインにあたって、依頼人とのインタビューを通じ、顧客目線にたって、「おせっかいに」デザインを提案していく。店が提供するメニューや、料理の出し方まで提案する。デザイナーの領域を(一見)超えている。
しかし、それがあって初めて「デザイン」なのだと思う。デザインとは、問題解決のための表現・・・番組の冒頭での説明である。まさに、その通りであり、顧客獲得(顧客側からすれば、気持ちのよい接待)のためのコミュニケーションのできる場の設計なのであろう。
知財コンサルも似たようなとことがある。依頼人に、「おせっかい」と言われるような提案をしばしばする。どういう「創造」をすべきか。どういう「商品」を作るべきか。すべて気に入られるとは限らない。
神屋氏の姿勢には共感するところが多い。


































Comments
以前に日経ビジネスで神谷氏に関する記事を読みましたが、その記事での「お節介」の意味はちょっと違う印象で、「自らのアイデアを提案する」というより、「自分のスタイルや価値観を殺して顧客の要求に『ここまでやるか』というくらい徹底的に応える」ということが強調されていました(と記憶しています)。そこからは、同じプロフェッショナルである知財サービスについて、むしろ自らの価値観に基づく提案より、顧客の要求に拘って自らが提供できるスキルを徹底することが大切というメッセージを読み取ったのですが、同じ対象からでも受け取り方は様々ですね(メディアの違いもあるのでしょうが)。
Posted by: 土生 | July 06, 2009 at 01:59 AM
土生様
コメントありがとうございました。お節介の件ですが、番組でも、「顧客の要求に拘って自らが提供できるスキル」という趣旨だったと思います。その視点から、献立や食器の形や大きさに言及しているのだと思います。でもそれは、神屋氏自身の価値観に基づいていると思えます。双方の考え、アイデアが相まってできあがっていく。主は依頼人、従は神屋氏ということなのでしょうね。相手だけでもだめでしょうし、こちらの考えを押しつけてもだめ、でしょうね。
Posted by: pattom | July 06, 2009 at 09:01 AM