ノウハウは開示・非開示?
私は、「ノウハウはどんどん公開しよう」、と勧めることが多い。
もちろん、すべてのノウハウを公開すべき、ということではない。ただ、公開すべきか秘密にすべきか、ということを比較衡量したとき、どちらかというと、公開した方が自身も含めて、皆が幸福になる確率は高いように思える。ビジネスで成功している人をよくよく観察していると、ビジネスノウハウをどんどん公開している人が多いのである。
(1)まず、自身がノウハウと思っているようなことは、誰もが考えるようなアイデアであることが多い、ということを忘れてはならない。一般にあるアイデアについて先行技術調査をしてみると、たいがいの場合、同じようなアイデアが出ていることに気がつくはずだ。ノウハウも同様なのである。
(2)また、情報は利用するユーザーが増えてこそ、価値が出る、ということだ。ある情報が価値あるとするならば、それは、多くの人たちが使うこととなる。使うことにより、その情報が広まり、その情報を基礎としたある種のドメインが構築される。これは、「文化圏」と言っても過言ではない。そのような場合、その文化の発信源である情報発信者への信頼、興味は大変大きなものになるはずである。
(3)その結果、情報源に対するアクセスは当然多くなり、その情報につき、さらに詳しい情報を得たくなるのが心理である。故に、情報発信源には、それなりのリターンが期待されるのである。
(4)そして、情報発信源の者は、その受け手より一段上流側におり、その分優位なのである。質の良い情報を常に発信し続けることで、優位性を維持することができる。下手に隠し、それで守られていると安心してしまうと、いつの間にか追い越されてしまうこととなろう。よって、これら、情報の性質をよくよく考えた上で、公開・非公開を戦略的に行っていくことが必要となるのである。


































Comments