オープン戦略とオープン・イノベーションの違い
最近、オープン・イノベーションが話題となっている。
ところが、このオープン・イノベーションの話をすると、リナックスなどを引き合いに出して、議論してしまう人がいる。リナックス等で代表される話は、オープン戦略の問題であり、オープン・イノベーションの問題とは異なる。
オープン・イノベーションはイノベーションのプロセスを問題にしているのに対し、オープン戦略は、イノベーションの成果を公開してしまうことであって、次元が異なる。
オープン・イノベーションについては、Wikipediaを参照下さい。
なお、2008年2月5日に出された、首相官邸・知的財産戦略本部による、「知的財産による競争力強化専門調査会オープン・イノベーションと知的財産を巡る現状等について」が参考になります。


































Comments
遠山先生がオープン戦略と言われているのは、オープンソース運動のことだと理解します。オープンイノベーションとオープンソース運動とは、全く違うように思えて共通するところがあります。オープンイノベーションはイノベーションの社外からの導入及び社外への導出の双方を考えます。オープンソース運動の場合、成果を広く一般に公開するのは勿論ですが、イノベーションそのものを広く一般から募るという意味で、オープンイノベーションと共通するところがあります。
このあたりの議論は、下記の本に詳しいです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%82%92%E8%B6%8A%E3%81%88%E3%81%9F%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%8C%E6%88%90%E9%95%B7%E3%82%92%E5%8A%A0%E9%80%9F%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%A6/dp/4862760465/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1235570651&sr=1-1
Posted by: 不良社員@管理人 | February 25, 2009 at 11:04 PM
不良社員さん
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりですね。共通する点があります。
この記事書いたのは、プロセスにおいてオープンにするというオープンイノベーションを語る人と、オープンソース運動を語る人が、同じ土俵で議論することのちぐはぐさを指摘したかったわけです。
オープンイノベーションの成果を、オープンにする場合、クローズにする場合と、オープンソースにした後に、イノベーションを広く一般から募るという場合とで、議論が混在してしまうと、おかしくなりがちですね。
ところで、オープンイノベーションが昨今話題になっていますが、多くの成功者を見ていると、オープンイノベーションを実際に行っている経営者は多いように思えます。当時はオープンイノベーションなどとは言っていませんが。また、自身の特許を開放し、事業組合を作って、事業を成功させた人もいます。今に始まった戦略ではないですね。
Posted by: pattom | March 09, 2009 at 01:15 AM