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January 2009

January 30, 2009

仙(専)人国家

 昨晩、真田幸光愛知淑徳大学ビジネス学部教授の講演を聴く機会に恵まれた。真田先生の講演を聴くのは2回目であるが、極めて明瞭、論理的な話で、引き込まれる。

 話題は、今回の経済危機についてであるが、その原因である、サブプライムローンの証券化→小口化→格付け機関による格付け→国際社会への流動化、と言った仕組みからわかりやすく説明。今年の回復の見込みはなし、今後の見通しとして、回復までに6年かかる、3年かかる、1年で回復という予想があると紹介。

 そのためにどうするか。米国の動向は。中国・インド・ロシアの龍・象・白熊連合の台頭と欧米との対立。日本はその中でどうすべきか。

 真田先生の提案は・・。仙(専)人国家になれ。具体的には・・。

★ 少数精鋭、一騎当千の専門家集団国家となる。
★ 世界の人々が必要とする、「もの」「サービス」を、適正利潤を得ながら、高品質を維持し安定供給する国家となる。特に水、食糧、エネルギー、資源(原材料)、金融の分野に注力していく。
★世界的に目立つものではなく、裏のポジションに就き、決して目立ってはならない。
★ 永世中立を目指し、世界のパワーゲームの渦には巻き込まれぬ体制を整えていく。
★第一次産業を含めたものづくりを基軸とする「仙人(専人)国家」を目標とする。

等としております。そして、川上と川下を含めた一貫体制のものづくりを目指し、少量、多品種、高品質、高利潤体制のものづくり大国を目指すことを勧めています。

日本の弱み・強みを上手くとらえて世界の中での生きる道を述べている。日本は、世界に役に立つ技術を惜しみなく提供して、頼りにされる国になっていくことを提唱されている。ここには、上手に知財戦略を組み込む必要があろう。

情報は、水と同じで、高いところから低いところに流れる。良質な情報を作れば、隠さない限り、それは、どんどん流れていく。そして、その情報源には必ず人が集まる。日本が常に先手の技術開発をして情報発信していけば、不可欠な国として、ありがたがられる。換言すると、リーダーではなく、世界のサポーターとなるのである。

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January 26, 2009

金融業の敗北、製造業の勝利

Voice 2月号 PHP では、伊藤洋一氏(住信基礎研究所主席研究員)が「価格競争を超越した強さ」を投稿している。

「金融業の敗北、製造業の勝利」とは、その中の一節の小タイトル。ものつくりをしなくなった欧米の先進国は、金融立国という手段を選んだが、今回の金融恐慌で大きなダメージを受けた。アイスランド、イギリス、アメリカ・・である。

金融業が本当に敗北したのかについては議論があろうが、製造業が実体経済を担っていることは事実で、それなしに金融業は成り立たない。そして、製造業の価値を決めるのが、その製造されるモノの持つ価値である。それは、品質であったり、他にない技術であったりする。そこには、必ずと言って良いほど、知財が存在する。

知財ということが、経済回復のキーワードになるかどうか、経済予測誌でのその着目度は低かったが、その要素であることは間違いない。知財人としては、その分野で貢献したい。

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January 21, 2009

オバマ新大統領

オバマ新大統領が就任した。国民性の違いもあろうが、なんと力強いのか。こういう指導者が日本にも欲しい。

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200901210001.html

就任演説の中の、「成功を生み出す勤勉、正直、勇気、忍耐、好奇心、忠誠や愛国心などの美徳」・・・日本にも共通していますね。勤勉は日本の美徳であった。日本人は、正直であったはずだし、勇気もあった。忍耐力もあった。好奇心も旺盛。戦後においては、忠誠や愛国心は疑問であるが、それでもかつてはあった。

しかし、今では欠けているものがかなりありますね。

「知財」の分野は、ちっぽけですが、それでも、一人一人の力を合わせれば、少々は役に立てるかもしれません。

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January 08, 2009

そのお店、今なら再生できます

この表題、際コーポレーション、中島武社長が書いた飲食店の経営指南書の題名(柴田書店)である。
飲食店の話しが中心だが、紹介されているアイデアはすべての経営に通じるようだ。
例えば、パスタの話。春には多くの店が「菜の花のパスタ」を作るが一般的には一皿に菜の花4本のところ、中島さんは12本使いさらに茎も全部刻んでパスタに混ぜる。
日本人に習ってイタリア料理の勉強をした人は、「こんなにいっぱい入れたら、味が壊れます」と言ってよそと同じようなパスタを作る、と指摘します。
なぜ3倍の菜の花を入れることができないのか。中島さんは、『それは「教わっていないから」です。でも本当の理由は、「自分が教わったままの料理しかできないから」です。』と指摘。

このこと、とても大きな意味を持っていると思います。「自分が教わったままのことしかできないから」、ま、「教わったことができればまだまし」ということもありますが・・・。

「自分が教わったことを越えて、新たな挑戦をしていく」・・日本的に言えば、守破離である。

新たな挑戦をするには、冒険心と、勇気が必要である。さらに、智恵・・が重要となる。

冒険心、勇気、智恵をそろえて、パラダイムシフト(再生)をしよう。

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January 07, 2009

新聞の電子化開始

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新聞の電子化が始まった。写真は、都営浅草線の新橋駅構内にある、電子ペーパーの実証実験である。ブリジストンの電子ペーパが設置され、毎日新聞が記事を提供している。

ソフトバンクのiPhoneでは、産経新聞が無料で紙面を供給している。http://www.sankei.co.jp/iphone/

さて、他の大手新聞はどう対抗することになるのでしょうか。また、紙の新聞は無くなってしまうのでしょうか。

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January 05, 2009

特許、ソフトも保護対象に?<日経の一面記事

今日の日経一面トップを飾ったのが、「特許、ソフトも保護対象に」という記事であった。

ソフトはすでに保護対象であるから、????という気持ちで読んでみると、どうやら、無形資産の中で、まだ保護対象となっていないものを洗い出し、それを保護対象とする・・・ことを検討開始する・・との趣旨のように思える。

知的資産経営が叫ばれている中、知的資産を会計基準の中に取り込むという話は先に出ているが、知的資産の創造、活用を積極的に謳う場面は多くはない。

知的資産という切り口で企業を眺めると、これまでの知財という切り口では見えなかったことが見えてくるはずである。例えば、だれが知財を扱うのか・・・ということ。R&Dの成果として、知財部門がこれをフォローする形となっているが、知的資産をどうするかという視点では、R&Dを知的資産形成の上でどうするか・・・という発想になる(はずである)。知的資産という言葉の概念がそうさせるのである。

これを機会に、知的資産を明確に意識してもらい、その創造と、有効活用が次世代型企業の礎となることを証明してもらえればと思う次第である。

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January 04, 2009

円高で良しとする経済モデル

R0010086 昨日の浅間山です。雄大、かつ、美しい景色でした。

現在、NHK教育TV、日曜フォーラムで、竹中平蔵慶応大学教授をモデレータとして、金融システムに関するパネルディスカッションを放映している。

その中で、東京証券取引所の東京証券取引所グループ代表執行役社長、斉藤 惇氏が、円高で良しとする経済モデルにしなければならない、と提案している。円高だから株安になるという図式はやめようと。海外市場で高くとも良しとする。

買い物する脳・驚くべきニューロマーケティングの世界(マーティン・リンスとローム:千葉敏生訳 早川書房)によれば、値段と消費活動の関係にはつぎのようなことが言えるとのこと。・・・高い値札のついたワインと普通の値段のついたワインがある・・・『高いワインが出された場合、心地よさを感じる右内側眼窩前頭皮質が激しい活動を示した。つまり、値段の高さによって、喜びが増したということだ。カリフォルニア工科大学のアントニオ・ランゲル経済学準教授は、「私たちが買い物を楽しいと感じるのは、たくさん支払ったからだなのだ」と結論づけた。』とのこと(p245)。MADE IN JAPANは高い・・でも消費者は満足。スイスの時計のようになる。何でもかんでも、安いのではなく、円高メリットで、生活必需品は安い、でも、良質の耐久消費財は高価で、大切に使う。そういうライフスタイル。そうなる必要があるのだろうか。

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January 03, 2009

未来創造<若者に投資しよう

未来をよりよくするためにはどうすべきか。

それは、未来を創造する若者達を支援することである。すなわち、若者達に投資するということである。

最近会う20代の若者達、けっこう、志豊かで、感心させられる。そのような若者達を、シニアが支援するのである。

日本の経済が活性化するためには、最もお金を持っているシニアがお金を使うことだ、と言われている。しかし、シニアは、もはや、欲しいものがあまりない。老後の不安もあって、お金を使わない。

そこで、シニアから若者に投資してもらう制度を作る。余裕のあるシニアが、その資産の10%を限度に投資する。税制面での優遇策も付加してもらう。

若者達は、アイデアを出しそれを知財化する。その知財を基に起業するのである。シニアは、若者達のプレゼンテーションを見て、投資先を自分で決める。この投資に対し、原則見返りは求めない。いわゆる出世払いの投資だ。但し、遊び半分で使われても困るので、第3者による監査は必須である。

これにより、若者の仕事が増え、経済も活性化する。という筋書きだが、いかがであろうか。

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January 02, 2009

2009年の予測

2009年どうなるか。書店に並んでいる予測誌、日経ビジネス総力編集「徹底予測2009」、週間ダイヤモンド2009総予測、週間東洋経済2009全解明を購入し、読み比べてみた。

その中の記事で、「知財」の言葉が出てきたのは、日経ビジネス総力編集「徹底予測2009」の、「知財で経営力を高めるには」との記事だけであった。しかも、予測の中の記事ではなく、不確実な時代を乗り切るための経営新潮流の記事として、である。分量として、日経ビジネスの166頁中2頁、3誌総合では、2/(166+250+222)である。わずか0.3パーセントの関心である。

経済危機の中で、知財という言葉が吹っ飛んでしまったの如きであるが、各記事には「知財」が潜在していることを忘れてはならない。

例えば、相当な打撃を受けた自動車産業。これから、どうなるか。どう考えても、新世代の自動車に急速に移行していくことは確実であろう。当面は、ハイブリッド車。ガソリンの高騰で痛い目を見た消費者は、ガソリンが安くなってももとに戻らなかった。

電気自動車も市販段階に来たようだが、まずは、ハイブリッド車でしょう。なぜなら、エネルギー供給のインフラがまだ不十分だから。いざというとき、ガソリンで走れるハイブリッドは合理的である。

また、ハイブリッド化が進めば、二酸化炭素排出量も減る。単純計算で、日本中の全自動車がハイブリッド化すれば、車のガソリン使用料は半減し、二酸化炭素排出量も半減する。大気汚染もなくなり、良いことばかりだ。自動車メーカーも買い換え需要に沸く。

次ぎに、農業。食の安全を確保するため、また、自給率を上げるため、農業の工業化が進むことは間違いない。例えば、このような水耕栽培 http://jp.youtube.com/watch?v=NWSOpe1mOZg

東洋経済誌で、伊藤忠商事の丹羽会長は、将来の食料不足のために、農業を守れと主張しております。

皆さんは、上記3誌を読まれたでしょうか。どのような知財を見つけることができたでしょうか。

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January 01, 2009

環境を経営資源として捉えたら@2009年

2009年元旦 あけまして・・・。と言いたいところですが、昨年、義父が亡くなったので、ここでは喪に服させていただきます。

新年にあたって、ちょっとした提案です。

それは、「環境」要素も経営資源として捉えてみたら、と言う提案。

通常、経営資源と言うとき、人、モノ、カネ、情報と言われます。そこに環境も加える。環境は、「広義においては人、生物を取り巻く家庭・社会・自然などの外的な事の総体であり、狭義においてはその中で人や生物に何らかの影響を与えるものだけを指す場合もある。」Wikpediaとされています。このように「外的」なものであるが故に、企業のもつ内的な資源として考えないのが通常でしょう。

しかし、あえてこれを資源としてとらえてみると、どうなるでしょう。環境には、自然環境もあれば社会環境、経済環境もあります。その環境は一企業の活動に関係なく、刻一刻変化していく。その変化する環境が自社の資源であったら、貴殿はどのように活用しますか?

資源であるから、何かしらのメリットがあはず、と捉え、これを活かす工夫をしてみる。困難も、この苦境はどんなメリットを自社に与えてくれるのか、と考えてみる、そのようなことが可能になる。それが、環境を資源として捉えるメリット。環境が外のものであると、それに対し、人、モノ、カネ、情報をどうマネジメントするかという発想になってしまいますが、環境を自身の経営資源と考えると、その環境をどのように自身の資源として役立てようかと思わざるを得なくなります。環境が悪いとか言ってられなくなります。当該悪い環境も我のためにありととらえ、積極的に活用していく。それが、パラダイムシフトを生むきっかけなるのでは、と思います。
 旭山動物園は、日本最北の動物園であるが、その最北で寒い、雪が降るという環境を利用し、「ペンギンのお散歩」というイベントを行っています(東京理科大学MOT大学院教授・宮永博史:顧客創造・実践講座 /ファーストプレス)。これはまさしく環境を経営資源として強みとした例でしょう。

ところで、去年の12月28日のNHKの番組。西会津で、「お天気母さん」と呼ばれている鈴木二三子さんを報じていた。身の回りの生き物や自然の様子を観察して、先の天候を予測する。「もみ殻が固ければ翌春は低温」、「かまきりの産卵場所が低ければ、雪が少ない」。春先に、樹木の枝を切って、水の吸い上げ具合を調べる。吸い上げ量が少ないとまだ春は遠い。まさしく、環境を(謙虚に)自分の資源にしている。

経済もきっと同じではないだろうか。回りの状況をよくよく観察する。大きな現象を見るのではなく、小さな小さな変化を見逃さない。蛙が冬眠からまだ眼をさまさない・・土が低温だ。鈴木さんの観察は小さいところだ。自然科学と社会科学は違う? 蛙の社会は自然科学で、人間の社会は社会科学?
でも、人間も生き物だ。

クジャクの雄の羽根がなぜ長く美しいかというと、雌を誘うためだ。人間の男がスポーツカーや高級腕時計を欲しがるのは、それを持つことで、女性の気を惹くためらしい。しかし、最近の若い男性は車に興味を失っているらしい。車がクジャクの羽根ではなくなってきたのだ。では、その代わりは何か。

皆さんも、鈴木さんに見習い、小さな変化を感じてみませんか。

この厳しい経済環境は、貴殿にどのようなメリットを与えてくれるでしょうか。

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