知財が当たり前の時代
知財が企業の活動に当たり前のものになりつつある。
一方で、知財があれば良いというものでないことも、認識されつつあり、その質や価値が問われるようになってきている。
重要なのは知財が役立つこと。役立つに値するポテンシャルを知財が持っているか、知財の本質的価値が問われる。さらに、知財を持つ側にその知財を役立てるだけの力量があるか、も問われる。
役立つような質のよい知財開発のできる体制作りも必要となる。
そして、それを支援する側も、スキルアップが要求される。
知財が企業の活動に当たり前のものになりつつある。
一方で、知財があれば良いというものでないことも、認識されつつあり、その質や価値が問われるようになってきている。
重要なのは知財が役立つこと。役立つに値するポテンシャルを知財が持っているか、知財の本質的価値が問われる。さらに、知財を持つ側にその知財を役立てるだけの力量があるか、も問われる。
役立つような質のよい知財開発のできる体制作りも必要となる。
そして、それを支援する側も、スキルアップが要求される。
JR東日本の雑誌・トランヴェール5月号にに、小坂鉱山産業史という記事が載っている。
青森県の内陸部にあるが、江戸時代から銀山として鳴らしたが、明治半ばで鉱脈が切れ窮地に陥る。
これを救ったのが、それまで精錬できなかった「黒鉱」という不純物の多い複雑硫化鉱の精錬法の発明であった。鉱石を炉の中で燃やして金属を取り出す際、羽口と呼ばれる通風口がすぐに詰まってしまう。そこで、羽口に石炭を入れて燃やしたところ、詰まりが解消。羽口炭の発明と称するこの技術により小坂は蘇ったとのこと。内陸部ながら大きく栄える。
しかし、国際競争の波に、平成2年に閉山。内陸部故港がなく輸入鉱石も扱えない。それでも小坂の精錬所は復活する。
鍵は「黒鉱」という複雑硫化鉱の精錬技術の蓄積だという。この技術を生かし、廃棄された電子基板などから貴金属やレアメタルを回収するリサイクル事業に転換したのだ。
コア技術を水平展開し新規事業に乗り出す良い例である。
知財の仕事をしていると、アイデアマンとの出会いが多くなる。技術分野のアイデアマンとしては発明者であるが、経営の分野では、経営者にアイデアマンが多い。
彼らに共通していることは、様々なことをよく見ていることだ。他人から見るとたわいもないことに関心を持ち、じっくり観察し、どうなっているのか分析する。
事の本質が見えてきたらあとはたやすい。
これは、知財を見いだす分析手法と一致しますね。
企業が知的財産権を確保したがる理由は、知的財産権には排他性があり、市場で競業者を排除でき、市場での優位性を確保できるからである。
これ、一見もっとものようであるが、落とし穴があることに気をつけなければならない。
競業者が排除されて相対的に優位になったとしても、そもそも知財の対象である商品なりサービスが市場で価値あるものとして評価されなければ意味がないのである。
そうすると、知的財産権を欲する理由は、本質的には価値的優位性であり、排他性ではないこととなる。
価値的優位性を確保するため意図的に競業者の参入を許容する標準化戦略、知的財産権は確保しながらも、排他力を行使しない戦略、そもそも知的財産権すら確保しない戦略。それらがすべて経済的優位性を確保するためだけの行為ではないが、何らかの意味で優位的に価値を得ていることは確かである。
なぜ、知的財産権なのか。その本意を常に意識していたい。換言すれば、我々は対象物の市場における位置づけを考慮しなければならないのであり、知財はマーケティングの中で語らなけばならないのである。
「型」体得・・・学習の原点 という記事が4月28日の読売新聞に載っていた。
伝統芸能の世界では、
(1)師匠はまず弟子に基本形を教え込む(守)
(2)弟子はやがて枠を飛び出し(破)
(3)ついには自分なりの境地に至る(離)
とのこと。
これを読んでいて思い出したのが、昨年TV番組。ある脚本家へのインタビューの中で、インタビュアーが言っていた言葉。
○○さんは、まずは型を見いだしていますね。そしてその型を必ず破る。型のパターンを予想していた視聴者は、予想に反するので、驚きをもってこれを見る。
視聴者の支持を受けるには、型を破るだけでなく、それなりのおもしろさ、独自性がないといけないのであろう。それが「離」。
この、「守・破・離」、MBA的なフレームワークとして使えそうですね。まずは、現状分析として、経営の型、ビジネスの型を見いだす(守)。次に、そのパラダイム転換のキーポイントを見いだす(破)。最後に、そのポイントを中心に新しいモデルを構築する(離)。というパターンである。
考えてみれば、MBAスタイルもアメリカで標準化された型(守)ですね。これを日本の伝統的考え方で破り、独自の手法を編み出すのも守・破・離と言えそうだ。
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