丸島ゼミ第4回<攻めの出願戦略・守りの出願戦略
昨日の丸島ゼミ(日本弁理士会、知財ビジネスアカデミー)では、攻めの出願戦略・守りの出願戦略ということを議論。
丸島先生の観点は、事業からみて・・・という視点。特許からみてではない。事業のコアを守り、事業の継続性を担保するための出願戦略が守り。ライセンスアウトなどに利用して事業の弱い点を補完する等に利用するのが攻め。あくまでも事業が優先であり、特許が先ではない。
ゼミ修了後は、居酒屋で丸島先生を囲んでの、課外授業が続く。知財ブームで、事業と離れた砂上の楼閣のような知財を振り回して、金員を稼ぐという観点の知財戦略が横行することを憂う。また、標準化による中国市場での日本の敗北を最悪のシナリオとして憂う。しかし、これら憂いは、真の知財戦略を組むことで払拭できることも明かである。ここに知財人のやり甲斐がある。開発現場・実務現場を理解した真の知財人を育成することこそ急務である。
知財ビジネスアカデミーはおもしろいですよ。
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Comments
丸島先生が示されている知財部門のあるべき姿に到達するためには、何段階もの発展段階を登っていかねばならないと思います。事業に知的財産権を活用する知財部門が成功も失敗も経験しながら学習することで、組織能力の発展段階を登ることができます。
私なりに考えた知財部門の組織能力発展のシナリオを下記サイトに掲載しています。
http://www.patentisland.com/memo148.html
知財組織が知識や考え方を自ら発展させていくためには、どのようにしていくべきでしょうか?
Posted by: 久野 | January 29, 2007 at 08:47 PM
久野様
いつもコメントありがとうございます。大変参考になります。
ところで、知財組織が知識や考え方を自ら発展させていくためには、知財組織に、企業の価値情報がリアルタイムに流れ込む体制を作り、その情報を経営資源として、適切に配分する役割を与える必要があると考えます。知財組織を情報が通過する段階で、組織は自ら考え、発展していくことになるはずです。
Posted by: pattom | January 30, 2007 at 10:04 PM
企業の価値情報がリアルタイムに知財組織に流れ込むと共に、知財組織の企業での任務が明確に適切に定義されていて、知財組織のリーダーが任務を遂行するために知財組織を改善しようとするならば、知財組織は学習し、発展していくと思います。
知財組織の任務が不明確であったり、不適切であったり、知財組織のリーダーが知財組織の改善の意志や能力がなかった場合には、企業の価値情報の流れ込みがあっても、知財組織の発展は発生しないと考えます。
私の懸念は、企業における知財報告書ブームや内部統制との関連で、知財活動や知財状況の可視化の動きは各企業で進行しているのですが、知財組織が可視化活動で疲弊してしまい、知財活動の最終ゴールを知財の可視化にしてしまうことです。知財の可視化=知財戦略というように誤解してしまう風潮が広がりつつあるように感じます。この状況が続きますと、知財は可視化されるが事業や経営に貢献することがほとんどないという状況に陥ってしまいます。どう思われますでしょうか?
Posted by: 久野 | February 05, 2007 at 06:32 AM