« 知財交渉におけるアンカリング | Main | 最も大切な経営資源と知財力 »

August 15, 2005

ノウハウのマニュアル化と知財

 「働くということ」日本経済新聞社編 を読んでいる。その第2章、世代のズレに悩む、6成長を焦る「近道世代」という項に、「むかつく先輩」と題した記事がある。板金加工の会社に入ったAくんにとって、会社はいろいろ教えてくれるはずであったが、ベテランは「ろくに教えず、失敗するとすぐ怒る」理不尽な存在であった。若手の士気は下がり、若手は次々に辞めていく。社長は、「若手に合わせてみる」覚悟を決め、機械の設定や作業手順を詳細に記したマニュアルつくりを指示する。ベテランは反発したが、若手は、手順さえつかめれば器用にこなした。不良品率はマニュアル導入後3年で10分の1に激減した。とのこと。

 以前TV番組で、ユニクロが、営業マニュアルを作り、「お客様には店内の電話を使わせない」としたところ、緊急時のお客の懇願にも応じなかったとのことで、マニュアルをやめたとのこと?これは、マニュアル以前の常識の問題、マニュアルとともに常識も教えないと。

 新しい時代である。マニュアル化世代を嘆かず、彼らを信じて、その可能性を見いだしてあげるには、「覚悟」がいるのかもしれない。ただ、ノウハウをマニュアル化したら、それは、「知財」ですよ。管理はしっかりとしましょう。合い言葉、マニュアルには知財がつきものだ。

|

« 知財交渉におけるアンカリング | Main | 最も大切な経営資源と知財力 »

Comments

知識(ノウハウ)には、暗黙知(形式化されない知)と形式知(マニュアルのように形式化されたもの)とがあります。多くの企業での新入社員教育では、暗黙知の共同化プロセスをあまり尊重しないやり方が多いように思います。「マニュアルを見ればわかるだろう!」という先輩社員には、野中郁次郎先生が提唱するSECIモデルの「共同化」「表出化」というプロセスをもっと大切に、OJTを行ってもらいたいものです。

Posted by: ZOFFY | August 15, 2005 at 05:05 PM

pattomさん

ブログへの訪問とコメント、ありがとうございました。
また、たびたびお邪魔しますね。

今後もいろいろと意見交換させて下さい。

Posted by: 雷電 | August 19, 2005 at 09:32 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/67799/5476636

Listed below are links to weblogs that reference ノウハウのマニュアル化と知財:

» 知恵があってこそ知識は活きる [テクノロジーとマネジメントの狭間に]
知財ブログさんの記事から。 板金加工の会社に入ったAくんにとって、会社はいろいろ教えてくれるはずであったが、ベテランは「ろくに教えず、失敗するとすぐ怒る」理不尽な存在であった。若手の士気は下がり、若手は次々に辞めていく。社長は、「若手に合わせてみる」覚悟..... [Read More]

Tracked on August 18, 2005 at 08:29 PM

« 知財交渉におけるアンカリング | Main | 最も大切な経営資源と知財力 »