« 特許は無効になることも・・・ | Main | 中小企業と知的財産 »

February 28, 2005

洋服と知財

「洋服作りの楽しみ」というブログを見つけました。知的財産にもきちんと取り組もうとされております。
 そこで、これを機会に洋服に関する知財につき考えてみます。
★意匠法・・・洋服のデザインを登録できます。上記ブログに例が出ております。
★商標法・・・洋服(商品)の識別のためのマークを登録することができます。
★特許法(実用新案)・・・縫製方法や洋服自体の構造の発明を特許として登録できます。
 以上は所定の登録要件が必要です。
★不正競争防止法
 2条1項1号:他人の洋服のデザインがその人(会社)の商品等表示として需要者の間で広く認識されている場合に、それと同一・類似のデザインの洋服を作って、販売等することで、他人の商品又は営業と混同を生じさせる場合、その行為は不正競争行為とされます。
 2条1項2号:また、その洋服デザインが著名な商品等表示となっている場合、混同の要件を問うまでもなく、不正競争行為とされます。
 2条1項3号:洋服の最初の販売日から3年以内の商品形態模倣の禁止(デッドコピーの禁止に近いと思ってください)。 但し、当該他人の商品と同種の商品が通常有する形態を除きます。

★洋服デザインの著作権法での保護は?
 著作権法で、著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」とされています。洋服デザインなどは、応用美術に属し、純粋美術と区別される。応用美術であっても純粋美術と同程度の創作性がある場合・・鑑賞の対象となる場合は美術の著作物として保護されます。しかし、一般の洋服はそのような著作物性は認められないとみてよいでしょう。

※なお、著作物たる服飾の例として、久保田一竹氏によるきもののデザインがあります。

○最後に、私の知財に対する基本的考えをここでちょっと述べさせてもらいます。
 ちょっと大げさですが・・・。人は殺生なくして自らの命を維持できない。人が口にするものは全て他の生命だ。故に我々は生けとし生けるものに感謝しなければならない。これと同様なことが我々が学ぶという場面にも当てはまると思う。学びは他人の知識や知恵のコピーを前提とする。故に、コピー元(恩師)に対し敬意を払わなければならない。それが知財の制度だ。敬意の払い方には色々ある。先人(恩師)を凌駕するオリジナリティを発揮すること。お知恵拝借の許可を得ること。それでも不十分なときは、その対価を支払うことになります。

|

« 特許は無効になることも・・・ | Main | 中小企業と知的財産 »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 洋服と知財:

« 特許は無効になることも・・・ | Main | 中小企業と知的財産 »